大きな仕事が一段落ついたので、久しぶりに酒場でバイトに入らせてもらった。
カウンターに立っていると、なかなか減らないグラスに目が行く。
そのウイスキーフロートを飲んでいたのは、レリアン。
俺がバイトで本業がある、など話していると、ロックがやってきた。
酒の肴に、2人で俺に「YES」「NO」で答えられる質問をして本業を当てる、というゲームをした。
レリアンの答えは「探偵」、ロックの答えは「何でも屋」。
冒険はするけれど追い求めるのはロマンじゃない、と言われたのが妙にしっくりと来た。
依頼によっては何でもするような曖昧な職だし、当てるのは難しいのではと思っていたから、少々ビックリしたよ。
探偵紛いの依頼を受けることもあるし、レリアンもなかなか惜しい回答だった。
2人の帰り際、自己紹介をしたら、なんとロックはウチの事務所の名を覚えていたらしい。
…ウチも、なかなか名が通ってきたのかな?
ロックから、孤児院の失踪騒ぎに関する依頼を紹介してもらった。
巷でも徐々に話題になってきているようだし、暫くはこの件について動いてみようと思う。
★GalaMate⇒★レリアン...★ロック...
仕事終わり、酒場で深夜にまったりしていると、突然キティが窓から飛び込んできた。
続いて、トランプタワーの崩れる音、マドロックの叫び声が酒場に響く。
…やれやれ、今夜の酒場は一段と賑やかだったね。
マドロックは、トランプタワーを完成させたら銀貨一枚、という賭けをしていたんだそうだ。
酒場でそんなことをするなんて分が悪いとしか思えないけど、マドロックは分が悪い方に賭けるのが好きらしい。
その気持ちはなんとなく、分かる気がした。
その後、キティとマドロックが賭けをすることに。
仕切りを任されてしまったので、どちらか分からない麦茶とめんつゆを注文して、俺が選んだグラスの中身はどちらか、という賭けにした。
キティは麦茶を飲む方に、マドロックはめんつゆを飲む方に賭けた。
結果、俺が飲んだグラスの中身は麦茶。
負けたマドロックは、次の賭けに勝つまでキティの下僕になってしまった。
俺の選んだグラスで下僕が生まれてしまうなんて、ちょっと罪悪感。
次の賭けには、俺も賭ける側で参加したいな。
★GalaMate⇒★キティ...★マドロック...
明るいうちに帰るつもりでいたのだけれど、うっかり長居してしまって暗くなってしまった。
ランプを持っていたのは幸いだったけど、他には何も準備していなくて、道に迷ってしまった。
困り果てていると、声と共にカンテラの灯りが見えた。
声を掛けてくれたのは、東国の出で立ちをしたカノン。
街までの道を知っているそうで、森の外まで案内してもらった。
カノンは、東国の剣士、侍なのだそうだ。
東洋の事は興味があったから聞いては居たのだけど、実際に侍と会うのは初めて。
今度会ったときには、兜割りを見せてもらう事になった。
凄く楽しみ。
事務所の場所は伝えてあるから、もしかしたら依頼をいつか頂けるかも知れない。
自分の生業に満足しているということは、この上なく素敵なことだ。
だからこそ妥協せず、自分の生業に対して腕を磨いていきたいと思う。
まずは、森で迷わないようになること、かな。
★GalaMate⇒★カノン...
仕事終わりに酒場に寄ると、随分な混み具合。
テーブルに地図と羊皮紙を広げていたペシェに相席させてもらった。
仕事で個人貿易の計画を立てていた所だそうで、随分と悩んでいた様子。
お互い同じような仕事をしているようだったので、貴重な話ができた。
大きな仕事に憧れはするけれど、やはりお得意様からの依頼は大事にしたい。
この仕事の始めた頃の、困っている人の力になりたい、という気持ちを忘れないようにしようと思った。
★GalaMate⇒★ペシェ...
捨て猫の貰い手を探していたら、シェリーとエメに出会う。
やっと貰い手が見つかったと思ったら、危うくシェリーの夕食になるところだった。
猫の気持ちになってもらおうと、エメにシェリーへ猫になる呪いをかけてもらうことに。
俺は魔法はさっぱりなのでなぜかは分からないけど、呪いをかけたエメまで猫になった。
シェリーは俺がやった煮干を拾って路地裏に姿を消す。
日々猫になってみたいと思いながら生きているけれど、いざとなると色々と考えてしまうね。
飼い猫の世話とか、仕事とか。
いつか隠居したら、猫になってみたいと思った。
★GalaMate⇒★シェリー...★エメ...